菊花賞上位馬の底力に期待

近６年の勝ち馬６頭には、いずれも菊花賞で連対実績があった。今年はコースこそ異なるが、3000ｍの長丁場で57キロを背負い、世代の頂点を競い合った実力は素直に評価したいところ。

本命はアリストテレス。前走は馬場状態が合わず、無理をさせなかった格好だが、前年の菊花賞の走りを見る限り、力を出し切れさえすれば、ここでも実力は最上位だと思われる。２周目は内回りコースであることから、向正面から流れが速くなり、底力が問われる展開になる可能性が高く、力比べになれば、勝ちに最も近いのはこの馬のはず。

2019年の菊花賞馬ワールドプレミアも侮れない一頭。前走の上位馬とは斤量や立ち回りの差が出ただけで、その走りは自体は十分に評価できるものだった。この距離なら馬群に包まれることは考えにくく、徐々に流れが速くなれば、踏み遅れる可能性も低いはず。この馬も実力は上位で、展開一つで勝ち負けが期待できる。

馬券はこの２頭を中心とした３連単で勝負。阪神＆長距離巧者のユーキャンスマイルの一発にも備え、馬券はある程度、手を広げて構えておきたい。