日和らない勇気

偏った考え方は大火傷を負うこともあるが、時として最大の武器ともなり得る。競馬予想の楽しみは独りよがりというのが自分の持論でもあり、そのレースで何らかのコンセプトを見出したとき、それにどっぷり身を委ねることが自分のカラーだとも思っている。当然外れることの方が多い。でも楽しくなければやってられない、そんな仕事だからこそ、脳の機能が停止するまでは自分の意志は貫いておきたいものだ。

天皇賞(春)のコンセプトは世代の評価を決めつけること。ハッキリ言って現４歳世代に疑念を持っている。本来なら最強馬と称されるべき３冠馬が古馬混合になって未だ未勝利の事実。久々だったり前哨戦だったり海外だったりと、探せば理屈は通るだろうが、客観的な事実は『古馬に混じって勝ち切ったことがない』ということ。これは非常に重い。その３冠馬２頭に歯が立たなかった馬たちが今年の天皇賞で主役級の扱いを受けるのであれば、まず疑うのが個人的な思考なのである。

本命はユーキャンスマイルに落ち着いた。近２年の天皇賞で５、４着と古馬の長距離路線の第一人者。阪神大賞典も２年続けて出走しているが、そこでは１、２着とシッカリ結果を出せているだけに、京都から阪神に開催を移す恩恵は非常に大きい１頭に感じる。順調さを欠いていた昨秋は本調子を欠く走りだったが、キッチリ立て直した前走の走りは勿論、この中間は更に一段上げた調整が施されており、ようやく完調に戻ったようにも映る。右回り、左回りを問わなくなった近況は充実の証でもあり、機は熟したと考えている。

コンセプトが決まった以上、可能な限り４歳世代は評価しない方向性。対抗にはカレンブーケドール、▲にはワールドプレミアを抜擢。２頭ともに内枠が引けた点は外回り→内回りのトリッキーな形態を思うと非常に有利な材料で、前走で苦汁を舐めたウインマリリンが外枠となれば、逆転の可能性はかなり濃いのではないかと思う。この２頭を相手本線に紐にも古馬を交えた好配当狙いが良さそう。ちなみに大穴の期待は△ディバインフォース。そもそもが相手なり。遡れば菊花賞４着など、長距離戦ならばその菊花賞の勝ち馬ワールドプレミアともそこまでの差はない


人事を尽くして天命を待つ。

あとできるのは大火傷がないことを祈るのみ…だ(=_=)