王者危うし！

フェブラリーＳを制し、新たなダートの王者に君臨したカフェファラオ。
着差以上の強さだった上に、３戦３勝の左回りマイルなら初コースにも不安なし、と見ていいだろう。しかしながら、このレースでは過去１０年で１番人気馬が未勝利。例え１番人気の座を譲ったとしても、その年のフェブラリーS勝ち馬もまた未勝利なのだ。たまたま、なのかもしれないが、そういう性格のレースであるということは肝に銘じたい。

ならば、川崎記念で◎の期待に応えてくれたカジノフォンテンで今一度、という思いもあるのだが、２度続けて逃げ切りを許すほど中央勢も脆弱ではなく、マークもさらにキツくなるであろう。

◎に抜擢したのはソリストサンダー。
フェブラリーＳは８着に敗れたが、４コーナーで外を回った馬が全く来なかったことを考えれば、けっして力負けではない。小回りコースで実績を残してきた馬なら、初の地方のコースにも対応できるはずであり、むしろ本来の器用さを発揮できる舞台ではないだろうか。勝ち馬こそ未勝利とはいえ、前走フェブラリーＳ組が圧倒的に強いレースでもあり、ここでの巻き返しに期待する。