マル外の復権

創設の１９９６年から６年連続で外国産馬が制し、“マル外ダービー”と謳われたのも今は昔。以降は全て内国産馬が勝っているのだが、クラシックが外国産に門戸を開いたこと以上に、サンデー系血脈の隆盛が日本の競馬の根底を覆してしまったと言える。ただ、今年は２００１年のクロフネ以来となる、マル外制覇に期待したい。

そのシュネルマイスター。前走の弥生賞は、◎を打った身としては２着でも少々物足りなく感じた内容だったが、勝ち馬が本番の皐月賞でも２着だったなら、仕方なしと見るべきだ。何より、父系の血からもベストはマイルであろうし、速い流れの方が間違いなく競馬もしやすいはずである。母系が重厚なドイツ血統で、東京の高速マイルではどうかという見方もあるが、それもまた一昔前の話と一笑に付していいだろう。