大ベテランに締めてもらいましょう

ダービーが終わって来週からは２歳戦がスタートし、３歳と古馬も同じクラスで戦うこととなる。競馬の暦の上では今週でひと区切り。その締めくくりとして施行される目黒記念は、ある意味で、ダービー以上に当てたいレースでもある。

◎はサンアップルトンとした。全く同じ舞台で、同じＧIIのハンデ戦として行なわれるアルゼンチン共和国杯の直近となる昨秋でメンバー最速の上がりを使って３着と好走したが、コンマ３秒差の勝ち馬オーソリティ、コンマ１秒差の２着馬ラストドラフトがここでは不在。２頭とも順調にここを使っていれば、当然人気になるべき馬なのに対し、この馬の評価が低いのは、以降の３戦が冴えないからであろう。

ただ、３走前は馬場、２走前は距離。そして前走もけっして得意ではない一息入れての休み明けだったことを思えば、東京で初めて馬券圏外となる４着でも情状酌量の余地がある。加えて、前走は少頭数でスローの瞬発力勝負となったことも影響したはずだ。

対して今回は、昨秋のアルゼンチン共和国杯もそうだった叩き２走目。ハイペースにはならないメンバー構成とはいえ、前走よりは流れも速くなりそうだ。目標としてきたこのレースで、ずっと手綱を取り続けてきた大ベテランに、シーズンの区切りを締めてもらおうではないか。