「＋スピードで無敵に」なってない？！

前走でこれまでのイメージを覆してみせたラインベック◎

確かにキャラクター的には以前と変わってはいない。
末の種類は切れるというよりも持続的、豊富なスタミナを武器に押しきりを狙うというタイプ。
ただ基礎スピードに関しては、以前と明らかに違ったのである。
超高速馬場とはいえ、上がり3Fを33秒フラットでまとめられるようなスピードは内在していなかったはずなのだ。

それこそ、これができるのなら2歳時の活躍をそのままに、3歳のクラシックロードでも主役を張れていたであろう。
だが実際はどうだったか。
どうにもならず、スピード不足を補うためにダート路線へと矛先を変えるまでに落ちこぼれていたではないか…

それが約半年の時を経て変貌を遂げて帰ってきたのである。
＋22キロの体重が示すように馬体は大きく成長。
更には陣営が障害練習を取り入れて、走るフォームの矯正にも着手。
その結果、遂に手に入れたのである。
かつて足りなかったスピードを。

11秒前後のラップを刻めるようになったとあれば、もう怖いものはない。
これを連ねるだけのスタミナは、元々から持ち合わせていたのだから。

そして今回はスンナリとハナへ行けそうなメンバー構成、結局は内が残る今の馬場、ハンデは54キロとまるで勝ってくれと言わんばかりに状況も整っている。
ならば決めてくれるはずだ。
期待して待とうと思う。