「燃えるシチュエーション」のはず…♪

何やら、思いの他に力量差がハッキリとしている印象のある今年のメンバー。
しかも逃げたいクチが何頭かいて、地力がものを言う流れにもなりそう。
となれば本命はヴィクティファルスを置いて他にはいまい。

何といっても２着とはいえ、共同通信杯の内容が秀逸。
後の日本ダービー上位２頭に割って入ってのものなのだから大したもの。
しかも、その２頭は昨年の下半期になると古馬の一流どころとも互角以上に戦えてしまっていた。
このことより、まずヴィクティファルスだって今回のメンバーレベルで躓くような実力とは考えにくい。

では何故に、その後がパッとしていないのか。
それは、同馬が中距離志向のマイラーだった母の血を色濃く受け継いでいたから。
だからこそ、単純にスタミナ勝負はよろしくないのである。
外々回った皐月賞然り、謎の積極策に出た日本ダービー然り、単純に距離の長かった菊花賞然り…
それでも、もし一瞬の切れで勝負するタイプだったら、ここまでボロボロの戦績とはならなかったかもしれない。
しかし、残念ながら同馬は長く脚を使う粘り強さこそが売り。
逆に言えば、それを理解している鞍上が目一杯を求めたからこそ、無惨な結果のクラシックロードとなってしまったのかもしれない。

それだけに、ここは主戦騎手として力が入っているはずなのだ。
２走前のセントライト記念が直線でほとんど追えなかったにも関わらず、格好をつけての５着入線。
要は中距離であれば、乗り方一つで何とかできるレベルの馬なのである。
このシチュエーションで一流騎手が燃えないわけがない。
相棒にこれまでの借りを少しでも返すべく、ここはシッカリと地力を引き出してくれるはずだ。

頼むぞ！池添騎手♪