「舐めるなよ！？」

抜群の手応えで直線へ。
ぶっちぎってしまうのかと思ったのも束の間、いざ追ったらサッパリだった前走だが、レース振りとしては悪くなかったのではないか。
むしろ、未だ地力は健在、そんな印象の方が強く残った。
そもそも常識的には、あんなものだろう。
脚元の不安から約1年振り。いくら身体が完璧な状態まで戻っていたとしても、実戦がどういうものかなど所詮は薄れた記憶。
そんな実戦勘が欠乏した状態でギアアップを除けば、ほぼ完璧な立ち回りが実行できていたのだから、次への期待こそ高まれ悲観する要素など何もあるまい。
ありがたいことに、この中間は中3週と詰まったレース間ながら調整に一切の加減が見られないように脚元に抱える爆弾も落ち着いている様子。
これならば心身共に大幅な上積みが見込めよう。
それならば見直さないでどうする。
そもそも、このメンバーに入って同馬のハンデが57キロというのが失礼な話なのだ。
若かりし頃とはいえ、好メンバーの揃った由緒正しきG2をキッチリと勝ち切った実績の持ち主なのである。
この落とし前、もはや勝利という結果でしかつけるべきではない。

舐めるなよ！？
ガロアクリーク◎