障害予想には"意外なコツ"がある！

◎キスラー

障害予想をする上で付き纏うのが初障害馬の取捨選択。

初障害を割り引くスタイルの人もいるが、個人的に大切にしているのは、平地時代にダートの差し・追い込み脚質で活躍した馬はかなりの確率で障害競走にフィットするという持論。

力の要るダートを走り抜く後肢のパワーは飛越力に繋がり、踏み切りへの完歩を合わせるためには折り合いが最重要。

その両方を併せ持ったダートの差し・追い込み馬は、障害戦で絶好の狙い目。

キスラーはまさにその典型的なパターンに当てはまるとみて、障害デビュー戦の前走も注目していたが、障害練習になると引っ掛かるという稽古内容だったため、実は当時の印は対抗に落とした。

それよりも障害試験のタイムや内容で魅力を感じたのが同じく初障害で平地時代ダートの差し・追い込みタイプとして活躍した◎プラチナドリーム。

両馬は結局そこでは馬券には絡めなかったが、プラチナドリームは５着を経て２戦目で障害初勝利。見立ては間違っていなかった。

本題に戻り、折り合いを不安視していたキスラーだが、実戦に行くとむしろ進みが悪く、平地時代同様に終いだけの競馬になっていたのでひとまず嬉しい誤算。それでも３着とは僅差の走りをみせたのだから上々。

障害２戦目の慣れも見込め、直線ダートに替わるのもプラス。ここは相手関係からも勝ち負け必至とみた。