痛恨の極みからの◎

皐月賞はまさに痛恨の極み。弥生賞で◎の期待に応えてくれたコスモキュランダを素直に信頼して◎を打っていれば、馬連を本線で仕留めることができたからだ。ただ、◎を打てなかったばかりか、△まで下げてしまったのにも、それ相応の理由がある。まずは弥生賞が思い描いていた形での勝利ではなく、Ｍデムーロの好判断がもたらしたものであったこと。直球勝負ではなく変化球で料理した勝利と言えただろう。当然、継続騎乗で皐月賞に向かうのであれば、違う形での競馬になったとしても期待できたのだが、いくらモレイラでも、持って来るのは難しいのではないかとの判断だった。そのマジックマンが選択したのは、変化球ではなく渾身のストレートだったわけだが、それで僅差の２着なら、弥生賞も普通に直球勝負で勝てたほどの能力を示したと言えよう。

皐月賞馬に対して大きな人気の差が生じるのも、相手が無敗を思えば仕方のないことだろう。しかしながら、前走の着差はあくまでクビ差なのだ。しかも、鞍上にデムーロが戻ったのなら、機を見るに敏の変化球も使えるはずであり、何よりそういう立ち回りができるだけの敗戦も含めた経験は、相手に対しても大きなアドバンテージとなるはずだ。今度は素直に◎コスモキュランダで。