偉業

ウオッカ以来となる１７年振りの牝馬によるダービー制覇を狙う◎レガレイラ。皐月賞はタフな展開もあり奮わなかったが、そもそもレガレイラ自身が牝馬特有のキレ味が身上なタイプ。絶望的な運行になってしまった中でも最速の上がりをマークした辺り、ダービー制覇への可能性は残した一戦と評価したい。

舞台が馬場の軽い東京に替るのは言うまでもなく歓迎できるし、皐月賞でハイペースを演出したメイショウタバルが取り消したことで瞬発力勝負の様相がより強まった状況も追い風。各トライアルに大勢をひっくり返す程のインパクトが感じられず、王道を歩んだ既存勢力が上との判断も付くだけに、大仕事への期待は膨らむ一方だ。

当然ながら相手も皐月賞組。強かった〇ジャスティンミラノは東京替りも全く問題ないはずで大本線となるだろう。

一撃が期待できるのは▲ビザンチンドリームか。皐月賞はスタート１秒で終わってしまった一戦。純粋な脚力だけなら世代屈指のものがあり、不器用なレース振りから東京コースもプラスに出るはず。調教後馬体重が減っていたので当日の馬体は要チェックになるが、人気も加味すれば十分に妙味を感じて良い存在だろう。