増と減

東京２５００ｍは２度の坂越えもあってタフで体力が必要なコース。それだけに重いハンデはシンプルにネガティブな要素に思える。近年では日本も世界に倣うべく斤量増加の方向性があり、昨年の勝ち馬ヒートオンビートはトップハンデで５８キロだったが、今年は同じトップハンデでも１キロ増の状況。これは基準が上がった分の増加分に思える。これに冒頭のタフなコース設定をリンクさせると、僅かな１キロではなく、結構響く１キロではないかと思っている。額面の実績で上下差も感じるメンバー構成ではあるが、斤量面の配慮を入れると、目下勢いに乗る◎ジューンアオニヨシで対抗できないか？と思えてきた。

これまで１０戦のキャリアで上がり最速が実に６回、残る４戦のうち３戦で上位２、３位の記録を持っているように、東京向きの切れ味が魅力の１頭。前走の速い時計なら額面ほど力量差は感じないし、先述の通り斤量が増える実績馬に対して、この馬は強かった前２戦より斤量が軽くなる点も相対的に比較した際に追い風と捉えられる材料。立ち回りも上手な馬で最内は更なる加点と言えるだけに一発の魅力は十分に思える。