正体は逃げ馬に非ず

◎ウインマクシマムで大勝負を敢行する。

これまで６戦して、ハナを切った２戦が逃げ切りで、それ以外はいずれも２着以下に敗れた形。その戦績だけを見ると、マイペースに持ち込んで逃げるのがベストで、同型馬が揃ったここは無理をしてハナに行ったとしても苦しくなるのではないか。という判断を下されても仕方はない。

しかし、前走の青葉賞は大逃げの馬から離れた２番手で実質はハナを切っているのと同じ競馬。ただ、直線を向いてから首に鈴を付けに行って先頭に立ったものの、差し・追込馬向きの展開となってしまったものだ。むしろ、それでも５着に踏みとどまったことを高く評価すべきであり、先着を許した馬との差はもちろん能力差ではない。

いずれにしろ、ここはハナにこだわらずに自分のリズムで走る策を取るはず。ここ２戦の東京２４００ｍから小回り福島の１８００ｍと舞台は激変するものの、純粋な能力比較でここでは最上位とも思えるだけに、力の違いを示してくれると見た。