穴太郎

元々なかなか進んでいかない馬ではあるが、前走はいつも以上に道中の行きっぷりが悪く映った◎アラレタバシル。どうやら前半の早い段階で落鉄があった様子で、『最後の最後はこの馬らしく伸びてくれたけど、流石に厳しかったです』と野中騎手もコメント。重賞で相手が強くなっていた中だけに、肝心の勝負所での反応の遅れはさすがに取り戻せなかった結果と言えるだろう。前走後は放牧を挟み、『伏竜Sの時は京浜盃を目標にして除外でスライドという状況だったが、今回はここ目標に定めてちゃんと出られる。攻め駆けしない馬が妙に動いているし、体調に関しては太鼓判を押せるね。前半は後ろになるだろうから展開次第な面はあるけど、突き抜けたって何にも驚かないよ』と、師の口上もいつも以上に滑らかだったが、２走前アタマ差の勝ち馬がケンタッキーダービーで５着に健闘し、４走前アタマ差の勝ち馬は東京ダービー３着馬なら、それも当然か。厩舎解散までのカウントダウンも始まっている時期だけに、この重賞制覇のチャンスを何とかモノにしてほしい