独断と偏見

なかなか未勝利を勝ち上がれなかった◎ミスミルドレッドだが、『詰めが甘い』などと簡単な精査で済ませてはいけない。個人的には人気するのを認識しながら印で評価してこなかった馬なのだが、これには自分の中では確かな理由があるのだ。

ルーラーシップ産駒について以前に他馬のコラムを書く際に調べたことがあるが、様々な条件がある中、ルーラーシップ産駒の成績が秀でて良いのは新潟の外回りだった。正直、同産駒にズバッと切れる印象を抱いたことがなかったので意外に感じたが、少し角度を変えて考えてみると、馬場が合うと言うより直線の長さがその要因なのではないかとの結論に至った。基本的にエンジンの掛かりが遅い不器用な馬が多く、この特性が最後まで加速し切れる長い直線でうまく良い方に傾いているのだろう。だからこそ◎ミスミルドレッドが前走までに使ってきた内回りや小回りの条件で評価を上げなかった訳だが、勝ち切れなかったのは納得であり、『新潟外回り』に替わった前走で一発回答を得られたのも個人的には必然だと考えている。

こういった持論は賛否も分かれるかもしれないが、個人的にはそんな偏った意見こそが予想の醍醐味でありオリジナリティだと信じているし、競馬を楽しむコツだとも思っているので悪しからず。


少し話が逸れたが…、ちなみに東京での新馬戦2着時に後にプリンシパルＳを勝つビターエンダーを3着に退け、5着レッドライデンも既に2勝クラスでメドを立てている馬。鍵になる『直線の長さ』がベストの新潟外回りの次点となる東京なら条件に不足はないと判断でき、積極的に狙っていきたい素材だ。