逆転の方程式

天皇賞秋では昨年の２着から４着へと着順を落とした◎ジャスティンパレスだが、今年の天皇賞秋は前年よりも５Ｆ通過が２秒２も遅い流れ。あれだけの瞬発力勝負になっては、前に障害もなく大外を気持ちよく伸びたドウデュースとの進路取りの差は少なからずあったはずで、直線内の馬込みを縫うような進路だった中での０、３秒差なら決して決定的な差ではない。そもそも◎ジャスティンパレスにとって２０００ｍはベストディスタンスではなく、条件そのものもドウデュース向きだったのが天皇賞秋。諸々と加味すれば逆転の目は十分に残されている。叩き２戦目の単純な上積みに加え、上記の通り歓迎でしかない距離延長、更には超強力な鞍上を背中に迎えるとなれば逆転の計算は優に成り立つだろう。

方程式が成立したところで、むしろ怖く思えてくるのは斤量の恩恵と純粋なパフォーマンスの高さが評価できる〇チェルヴィニア。そして勝ち切れないまでも常に一線級と渡り合ってきた▲スターズオンアースの牝馬２頭。前者は言い訳が利く桜花賞以外一切の恥部はなく当レースでも何度も活躍を見せられた３歳牝馬。後者はここ２週の追い切りを見る限り久々を割り引く必要はないと判断した。これにドウデュースまで加えた３頭を本筋に強調しておきたい。