コース替わりで！

中山の1800メートルはスタートしてからコーナーまでの距離が短いので基本的に逃げ・先行有利です。過去10年で馬券になった30頭のうち、4角５番手以内の馬が23頭、上がり最速は【3.4.2.5】になっています。非根幹距離のレースらしく、リピーターはウインブライト（2018、2019年連覇）、ラッキーライラック（2019年、2020年2着）、ヒシイグアス（2021年、2023年隔年Ｖ）、ドーブネ（2023年3着、2024年2着）など4頭います。

◎マテンロウスカイは1勝クラス時代に芝のマイルで自己ベストの上がり33秒1を使っていますが、毎日王冠（8着）と秋の天皇賞（５着）では共に33秒4でした。秋天では勝ったドウデュースの32秒5と比べると切れ味勝負では分が悪く、Ｇ1レベルで東京コースを勝ち切るのは難しタイプです。

東京新聞杯5着からのローテは奇しくも昨年の中山記念を制したときと同じです。「前走は59キロを背負って見せ場十分の凄くいいレースをしてくれた。毎日王冠を使った後より状態がいいし、使って上積みは十分。スタート五分が条件だけど、相性のいい舞台でリズムよく運べれば楽しみだよ」と松永幹師でした。

強敵となるのは人気２頭ですが、ソウルラッシュはドバイ遠征を見据えた仕上げで59キロと初の1800メートル、シックスペンスはマイルCSを蹄の痛みで回避して中間は坂路中心の調整ということなので付け入る隙はありそうです。2頭とも中山では負けなしのコース巧者なので堅い決着の可能性もありますが、どちらかが馬券圏外に消えれば波乱の決着も考えられます。ただ、そうなると何を相手に選んでいいのかわからないので、なかなか難解なレースです。単複と波乱も見据えて馬券は組み立ててみました。