国枝厩舎ならこちらが上

今年の大阪杯には、担当である国枝厩舎から有力な２騎が参戦。どちらも甲乙つけがたいのだが、臨戦過程や素質の高さから◎はシックスペンスとしたい。
同馬の前走は、爪の不安でマイルCSを回避したあとの一戦で、美浦トレセンに入厩後はしばらく坂路のみでしか時計を出していなかった。ようやくウッドコースで追えたのは、当該週の１本のみで、師の感触としても「８分くらいかなぁ…」というモノ。半信半疑の面もあったのは確かだが、レースでは中団から直線グイグイ伸びキッチリ差し切ってしまった。それも、コースレコードのおまけつきだったのだから恐れ入る。
思えば、２走前の毎日王冠時も「まだ成長余地はたくさんある」と師が言う中での完勝劇でビックリさせられたのだが、陣営が思う以上の素質があるのは確か。４歳を迎え、充実してくるのはこれからだろう。
今回は中間もウッドコースでしっかりやれていて、師も「調整過程は間違いなく上。余裕のあった体が締まってきて上積みは十分だよ。輸送でイレ込む馬でもないから初の関西圏での競馬でも大丈夫だと思うし、距離も許容範囲でしょう。楽しみだよ」と、この馬に関しては過去一番いいコメントだった。横山武騎手にもコンタクトは取ってもらい、準備万端。GI獲りがいよいよ見えてきた。