不利ばかりの競争生活から脱却を…

正直なところ、さすがに今回は10中8、9でグランアレグリアだとは思う。
ただ、こういう時でも基本的に逆転含みで予想を組み立てるのが私のやり方。
あくまで薄い確率の方を突き詰めてみる。


となれば不利ばかり受けて本来の力が実績にはダイレクトに反映されていないマジックキャッスルなどどうか。

若かりし頃ではあるが、ファンジーＳにて脚を余しながらもレシステンシアを追い詰めたことがあるように実はスピードこそが持ち味の馬である。
何よりも当時の陣営の扱いはスプリンター、それが今や2000メートルの重賞で堂々たる活躍振り。
この成長力も見逃せない点だろう。

そして勝ち鞍こそないが東京コースで見せたパフォーマンスというのも2戦共にレベルは高い。
東京Dコースで果てしなく外を回されたにも関わらず、猛然と追い込んできて2着のクイーンC。
直線で前を塞がれフルブレーキを踏まされながらも再度盛り返し5着のオークス。
どちらも並の馬なら掲示板確保も厳しかったはずだ。

競馬にタラレバはない。
だが本来の特徴にマッチした高速マイルで存分に決め手の生かせる得意の府中と今回の舞台設定はマジックキャッスルにとって推定ベスト。
ここで、もし今回のみ全てがスムーズにいくとしたら…
逆転もない話ではなくないか。

この中間は精力的に調教を積めているようにデキも申し分なし。

後は祈ろう。
塞がれがちだった彼女の進路がスパッと開くことを。